結崎ひよのセリフ集 - コミックス第1巻
◆第一話『踊り場の見えざる手(前編)』
「あれー やめちゃうんですか ピアノ せっかくだから最後まで聴きたいですぅ」
「あ 申し遅れまして♡ 私 新聞部部長の結崎ひよのですぅ」
「つきましてわぁ!(きゃっ) 人を殺した心境などお聞かせ頂けると嬉しいんですけどおっ」
「…あのー 聞いてます?」
「はあ?」
「!」
「えーでも 学校中1年の鳴海がやったって噂ですよぉ」
「それは積極的に噂を流してる人がいるからです」
「宗宮さんの親友だったそうですからねぇ(ムムゥ) 憎しみもひとしおなんですよ きっと」
「ってあれ? 鳴海さん?」
「鳴海さ―ん 鳴海さんってばー」
「はいっ♡ なんでしょう 鳴海さん」
「あらごめんなさい鳴海さん」
「鳴海さんが殺人者でないとおっしゃるのなら それが真実であるか鳴海さんの動向を探らなくてはいけません 真実を伝えるのが私のモットーです。」
「ダメっていっても無駄ですよ―― 勝手についていきますから(にっこお)」
「ところで鳴海さん どこへ行くおつもりで?」
「鳴海さん 意外とまぬけですねぇ クラスも放課後学校に残ってるかもわからない人に会いに行こうとしてたとは」
「新聞部にわからないコトはないんです♡」
「失礼ですね! 私利私欲に利用したことはありませんよ!」
「これすべて 知的好奇心のため♡(きゃっ♥)」
「鳴海さん あの人ですよ 野原さんの彼氏」
「弓道部主将 3年の笹部勝先輩です 全国大会で優勝するほどの腕だそうですよ」
「鳴海さ――ん 言い忘れてましたけど―――… その人ケンカめっちゃ強いですよぉ」
「ははー… それで野原さんが犯人だと…」
「でも野原さんはあのあたりに立っていて 墜落の現場を目撃してる人ですよ?」
「あら そんなこと言ったら辻井郁夫さんのことはどうなんです?」
「目撃者の一人ですよ 野原さんと一緒にいた人」
「宗宮さんの片想いの人ですよ」
「え――とぉ 辻井さんは野原さんのバイト仲間で どうやら野原さんは宗宮さんと彼をくっつけようとしていたそうです
二人を顔見知りくらいにはしたみたいですね
でも宗宮さんのほうが告白するのしないのうじうじしてて 結局昨日死んじゃいました
以上 女の子のヒミツです♪(にっこお)」
「何言ってるんですか 恋愛の話なんて同性間じゃ筒抜けですよぉ」
「まあでも 私は男子のも把握してますけどね 確か鳴海さんは以前寝言で女性の名を――」
「あの 鳴海さん 動機はどうするんですか? 私にも心あたりないですよ」
「口封じ…?」
「ふーん 話がおっきくなりましたねぇ」
「この場所からだとあそこの踊り場に誰かいても たぶん気がつきませんよ」
「ね 鳴海さん 事件のあった日 6限目の授業のあと宗宮さんが職員室に呼び出されたの覚えてます?」
「掃除当番だった宗宮さんは手を止めて職員室に行ったんですけど 不思議な事に誰も用がありません
呼び出しを放送した生徒はそうするようメモがあったからやったそうなんですが… 宗宮さんは首をかしげて教室に戻り掃除にかかったそうです」
「地道な聞き込みですよ」
「お役に立ちます?(キラキラ)」
「あのー鳴海さん 私 小腹がすいてしまいました カフェテリアで何か食べません? おごりますよ」
「え―― つれないですね 鳴海さん いいじゃないですか―――」
「ねぇ鳴海さん 鳴海さんてばー」
「♪ わぁい♪」
◆第二話『踊り場の見えざる手(後編)』
「カナちゃん カナちゃん いいかげんに辻井クンに告白しなよ
え〜〜でもわたしこわいよ
なんで? 「好きです つきあって」って言うだけじゃない
だけどだけど 告白して「ゴメン」なんて言われたら… フツーにお友達でもいられなくなるし…
なら辻井クンのこと あきらめるの?
そ…それはー
じゃ告白する気はあるんだ
う…うん
合格発表になると自分で受験番号確認できないってやつね! よしっ このミズエさんがひとはだ脱いじゃいましょう!
わたしがカナちゃんのかわりに辻井クンに気持ちを伝えてあげる
ほんと?
うまくいったらVサインしてあげるからカナちゃんはそれを遠くで見てから出てきてはっぴっぴね♡
だめだったら冗談で言ったことにして辻井クンごまかすから 後でそんなに気にせず友達でいられるでしょ
C棟の裏庭ってあんまり人いないし C棟6階非常階段の踊り場からなら辻井クンにも気づかれず裏庭を見渡せるから カナちゃんが見守るのにぴったりよ
―――以上 ひよの劇場でした♡」
「だあってこんなちんぷな青春の1ペェジ 真面目に解説されるの恥ずかしいじゃないですかー」
「なに言ってるんですかー 凝ってこそ芸ですよ」
「企業秘密です」
「とっちゃうんですかー?」
「宗宮さんは事件の日 謎の呼び出しを受け 6限の後 教室を離れています
当然 眼鏡の入った鞄は教室におきっぱなし 気づかれず すりかえるチャンスはありました」
◆第三話『アポロンの矢』
「な・る・み・さん♡ お役立ちひよのちゃんです♡」
「何かご用はありません?(キラキラ)」
「…… それはもうもちろん この私めに お任せを♡」
「被害者の名前は園部隆司 51歳独身で夜桜高校の英語教師です
襲われたのは夜10時過ぎ 自宅近くの歩道 凶器はバットのような鈍器 意識不明の重体で依然入院中
警察は通り魔の犯行と見て捜査中だそうです 新聞のコピーです。」
「昨日の事件でわかったことはですね
○校内に不審な人物なし
○弓はB棟の屋上に放置
○野原さんはほぼ即死
そんなとこです
あ あと警察の人が話してたの小耳に挟んだんですけど 凶器に使われた矢 真ん中で一度折れてるものだそうです
だから2つに折れたものを瞬間接着剤とテープでくっつけてあったんです
足がつかないよう弓道部で拾ったものを利用したんじゃないですか?」
「…止めなくていいんですか?」
「あざやか!」
「ここB棟の屋上から野原さんが殺されたA棟の現場まで直線で約100メートル…
事件当時はやや横風があったそうです」
「きっと犯人は矢を握り階段の所に潜んで野原さんを待ち伏せ
降りてきた彼女を刺し殺し
あたかもB棟から矢を射られたように倒しておいたんですね
そうすればA棟にいた犯人にアリバイができます」
「不可能犯罪… ですか?」
「え? あ ハイ そうですね」
「弾かないんですか?」
「…もう犯人もトリックも全部わかってるって感じですね」
「ん―んん― でわ… 聞いてビックリ☆ ひよのちゃん最新情報ですっ」
「実はですねえっ 宗宮さんを片想いしてた人がいたんです
当然その人は野原さんが宗宮さんを殺したとなれば怒りますよね
その上宗宮さんも自分を好きだったと知ればその怒りたるや… ああっ」
「…なんですか?」
「まあっ そんな言い方ないんじゃありません!?(ぷう)」
「こんにちは 辻井さん これ 見覚えありません?」
「すごいですねぇ」
「…あの 「ブレード・チルドレン」ってなんですか?」
◆第四話『ウォード錠の密室(前編)』
「ですよね」
「今はここ「アララギ館」って呼ばれてますけど 設計者には「死の聖樹館」って名付けられてるんです
お館写真集にはそっちの名前で載ってました」
「例の事件どうするんですか?」
「…やっぱりお姉さんなんですね」
「了解!!」
「――以上が 事件に関する警察の全データです」
「企業秘密です♡」
「そういえばお姉さん 時間差トリックって言ってたそうですよ」
◆第五話『ウォード錠の密室(中編)』
「あの――… 鳴海さんのお兄さんって一体どーゆー人なんですか?」
「どうして白長谷さんの目が見えないって思ったんです?」
「そういえば…」
◆コミックス第1巻カバー下
「明日の放課後までにこの写真の二人の人形を作ってくれません?
…ことわるなんて そんなことできる訳ないですよね(うふ♥)」
「(ギラリ)」
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