結崎ひよのセリフ集 - コミックス第9巻
◆第四十一話『降伏の儀式』
登場なし
◆第四十二話『神の目の小さな塵』
「行かせませんよ 鳴海さん」
「私は行かせません」
「冗談じゃありません
あきらめるのはまだ早いですよ」
「事情は全部わかっています それでも早いと言ってるんです」
「まだ鳴海さんは何もしていません
たとえ奇跡を起こせなくても あなたにはまだ推理の力が残っています
それを使わず負けを認めるなんて 私は許しません」
「そんなに人殺しになりたいんですか?」
「それは十分に考え それで出した結論ですか?」
「なら…
時間さえあればいいんですね?(にこ)」
「今から最低10分 私がカノンさんを下で足止めします
私が時間をかせぎます その間に誰も死なない道を探してください
あ! このナイフいいですね 使わせてもらいましょう」
「では 時間かせぎに行って参ります
しっかり考えてくださいね!」
「うだうだ言ってんじゃねえ!!」
「ここは私に任せてください
そして鳴海さんは 自分にできることをしてください」
「(さあ…) (本番はこれからですよ!)」
◆第四十三話『愛に時間を』
「…………
……残念 見つかっちゃいましたね」
「決まっています あなたの足止め 時間稼ぎです
鳴海さんが誰も死なせず このお祭りを終わらせる方法を考えるまで」
「そーいうことです」
「失礼ですね(ぷう) 私は意外に強いですよ」
「…同じならほんの10分 ここで待ちません?」
「…やれるものならやってみてください…
あなたの暴力なんかで ここを通れはしません!」
◆第四十四話『シュレディンガーの猫は元気か』
「結局あなたにはそれしかないんですか かっこわるいですねぇ」
「…自分が強いつもりですか?
違いますよ 弱いのはあなたです
弱いからすぐ暴力に頼るんです
本当に強い人は暴力に頼りません 弱い人ほど怯えて先に手を出すんです」
「笑わせないでください
あなたは傷つけられるのが怖いから 先に傷つけようとするんです
壊されるのが怖いから 先に壊してしまおうとするんです
あなたは臆病なだけです
不安や絶望やプレッシャー 自分を押し潰そうとするあらゆるものに怯え―― 待つことも耐えることもできないだけです!
そんなあなたこそ 何が守れますか!」
「今のあなたは 「明日のテストが嫌だから学校燃やしちゃえー」「ダメなら自殺しちゃえー」みたいなこと考えるダメな子どもと同じです
本当の問題も目の前の希望も見ようとせず ただ暴力をかざして
何が変わります? 何が得られます?
そんなのなんにもなりません それでも自分の正しさを主張しますか!?」
「…そんなの 知ったことじゃありませんよ
……でも これは事実です
あなたは私の言葉に反論できず 我慢して聞き流すこともできず 最後には暴力で黙らせようとしました
だいたいあなたは自分が正しいと思うなら 私なんかに構わず さっさと上に駆け上がればいいんです
なのにあなたはしなかった …いや できなかった
あなたは心の中に押さえ込んでいた迷いを私の言葉に引きずり出され 恐怖したんです
そして ふくれあがった「自分が間違っているかもしれない」という不安に耐えられなかったんです
だからそれを打ち消すために 私を無理矢理黙らせようとしたんです
これでもあなたは 自分が強いと言えますか!?」
「…あなたは強いかもしれません でも一方で弱くもあります
けどそれが救いです
こうして足を止めている間に 鳴海歩という人が皆のために動こうとしてるんですから
…でもまあ… いざ動いてくれるまでが手のかかる 困った人ですけどね?」
「…どうして最後の最後まで待たないんです? 本当にその時になるまではわかりませんよ?
蓋を開けてみるまですべては不確定です
だからどれだけ恐ろしくても 苦しくても 待たなきゃいけません!」
「…そんなもの 簡単に知ることができますよ」
「…腕をかなり深くまで切り裂きました 危険な血管まで傷つけたかもしれません
だからかなりの出血です 止血しないと10分もせず倒れるでしょう 失血死する可能性も高いです
鳴海さんが動く時まで 私はこうしています
じわじわと近づく死に耐え 最後まで微笑んでいてみせます」
「その時は私が絶望に倒れるだけです バカな娘と笑ってください
でも誰がバカかは まだ不確定ですよね?
私のこの賭け 最後まで見届けてもらいますよ」
「(―――鳴海さん 私にはこれがやっとです…)
(あとはあなた次第… 待ってますよ!)」
◆第四十五話『鷲は舞い降りた』
「この私を無視して行けるならどうぞ行ってください
…ま そんな覚悟はありませんか?」
「わかってませんね
愛は見返りを求めないものですよ」
「…たいしたことじゃありません ただ見たいだけなんです
神様にすべて奪われた人が 自分の力ですべてを取り戻す
そんな素敵な瞬間を――!!」
◆コミックス第9巻カバー下
登場なし
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