結崎ひよのセリフ集 - コミックス第12巻
◆第五十七話『未来の二つの顔』
「一週間で退院なんて 意外に早かったですね」
「…火澄さんは自分が殺される前に 鳴海さんを殺そうとしてるんですか?」
「「ウォッチャー」って社会的に力を持った人達みたいですけど
子ども達をただ観察し続けてどんなメリットがあるんです?」
「自分達の勝手で生み落とした子ども達をまだ実験動物扱いですか…」
「!」
「ええ 今は希望がないみたいでも 鳴海さん次第でこの先どうなるかわからないんです
だからばんばん嘘ついて安心させてあげましょう」
「また心意気がそこはかとなく後ろ向きですね」
「(状況は絶望的でも平気で余裕を気取れるんですから 鳴海さんっておっそろしいですよね――…)
(でも…ま…)
(それはそれで… なかなか素敵じゃないですか)」
「おねーさんに挨拶しなくていいんですか?」
「じゃあラザフォードさんの所には?」
「…しかしこれから大変ですよ
とりあえず鳴海さんの勝利条件は
1.火澄さんを殺さないで火澄さん問題を解決する
2.ブレード・チルドレンの呪いを解く
…の2つですか?」
「そりゃあもともとがとんでもない設定ですからね――」
◆第五十八話『その顔はあまたの扉、その口はあまたの灯』
「……」
「…………」
「…あの 鳴海さん
どうしてそう自然に話してるんです!?
この人初対面ですよ! 敵ですよ!?
勝手に鳴海さんちで暮らしてますよ!!?」
「(う〜〜〜・・)」
「……火澄さん これから鳴海さんと同居する気みたいですね?」
「でも 「悪魔」で「敵」ですよ?」
「………
鳴海さん
火澄さんのついでに私も一緒に住んじゃダメですか?」
「………」
「(…なんだかこの雰囲気よくないですよ?)
(何もかも火澄さんペースじゃないですか)
(………)」
「ね 鳴海さん
学校いつから行きます?」
「そうですっ
休校は昨日で終わってますっ
まだ体が本調子じゃないみたいですし もう少し様子を見てもいいと思いますけど」
「その非難の目はなんですかっ
わざわざ退院に付き添ってあげたのにっ!」
「てやっ てやっ」
「ああもう!!
月臣学園にまたややこしい人が増えるんですか!?」
「もともと鳴海さんクラスで浮いてますよ」
「(はあ…)
気をつけるのは鳴海さんの方です
絶対あの人危険ですよ 何か企んでますよ?」
「…明日の朝 学校のお迎えに来ますね」
「…じゃあ
くれぐれも気をつけてくださいね?」
「なっるーみさん!
お迎えに来ましたよ――」
「………」
「(こそ) 私が帰ってから何もありませんでした?」
「(嘘くさいですね)」
「何を今さら 私に対して」
「(はあ〜〜〜)
……なんだか 大変なことになりそうです」
◆第五十九話『二人がここにいる不思議』
「…あの それはいいんですけどね…
鳴海さん
これ… なんです?」
「…鳴海さんが 私のために わざわざお弁当を…!?
なっ 何を企んでるんです!?
変な薬とか入ってるんじゃ…っ!?」
「………」
「…じゃあ ありがたく食べさせてもらいます」
「……で
火澄さんはたちまち人気者でかまいませんけど 鳴海さんはどうなんです?
カノンさんの事件でけっこう質問攻めじゃありません?」
「あ――…
鳴海さんって前から評判悪いですから 関わり合いになると危ないと思われてるんですよ
これで決定的にのけものひとりぼっちになりましたね」
「でも鳴海さんがクラスに溶け込んで人気者っていうのもちょっと想像できませんね
ほんと火澄さんと対照的です やっぱり陽気な人は得ですよね――」
「あ すねてます?」
「でも大丈夫ですよ
鳴海さんはひとりぼっちじゃありません 私がいますっ
たとえ世界中が敵に回っても それなら最強です!!」
「(鳴海さんと火澄さんが気になります)
(私がしっかりしないと火澄さんペースで全部進められかねません!)」
「(なっ なっ な 鳴海さんが…)
(クラスに溶け込んでるうぅ!!?)」
「鳴海さん いったい何を話してるんです?」
「ははあ…
だから私を捨てるって言うんですね…?
ひどいっ あんまりですっ
鳴海さんのせいでリストカットしたこともあるのに…っ!」
「ほんとじゃないですか
その証拠に ほら このきずあと」
「どうせ私はお邪魔でしょう? クラスの皆さんはお優しいようですし」
「いいんですか? せっかくクラスの皆さんといい感じだったのに」
◆第六十話『そして私のおそれはつのる』
登場なし
◆第六十一話『日の下を歩いて』
「キリエさんでしたか 監視ご苦労ですね」
「ま 乗りかかった船ですから」
「…どうもこうも…
鳴海さんの株価が急上昇です」
「火澄さんは転入してきて二・三日で学園中の有名人
頭はいいしスポーツ万能だし性格は明るいしであっという間の人気者
その火澄さんが鳴海さんとよく一緒にいるしちょっかい出すしで 鳴海さんにも皆さんの目がいっちゃうんですよ
そしたら 鳴海さんもクールだけどただ者じゃないってことがわかりだして…」
「鳴海さんも鳴海さんですっ!!
家庭科部の子にお菓子作りを教えてあげたり!
音楽部のピアノ班の人たちにピアノ弾いてあげたり!
クラスの人達の勉強も見てあげたりっ!!」
「(う〜〜〜)
それにもほどがありますっ!
その上 今週だけで鳴海さんに告白した子がもう三人ですよ!? さんにんっ!!
幸いどの子も断ってますけど もしこの先OKする子が現れたらどうしてくれましょうか!!」
「……… ところがそうでもないんですよね
クラスの人達や他の人達と親しくはなってますけどしっかり壁は作ってる風ですし
火澄さんに対しても間合いをはかってるっていうか
楽しそうではあるんですけど 自分の根っこの所は厳しく守ってる感じなんです
…かと思えば私にはなんだか前より優しくて素直ですし」
「逆に不気味でこわいんですよ」
「私の見たところ…
鳴海さんが火澄さんに取り込まれてるっていうより
火澄さんが鳴海さんに甘えてるって感じなんですよね…」
「お疲れ様でした!」
◆コミックス第12巻カバー下
登場なし
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