結崎ひよのセリフ集 - コミックス第15巻
◆第七十二話『お別れの日にうたう歌(後編)』
登場なし
◆第七十三話『バベルの向こう』
「なっ
鳴海さん!!」
「なる…」
「(まさか――…)」
「何言ってるんですか
それじゃあハッピーエンドにも付き合えないじゃないですか?」
「…まだそういうこと言いますか?」
◆第七十四話『ただひとつ確かなもの』
「本当はおねーさんに「殺しちゃダメっ」って言って欲しかったんじゃないですか?」
「一日空いたのをずっと家に引きこもってるのもあれですが
ピアスを新調するからって出掛けるのも鳴海さんらしくありませんね」
「ま せっかくだからインパクトのあるやつ買いましょう
こう禍々しくて不吉そうなやつを!」
「私まで気遣ったら辛気くさくてやってられませんよ?」
「あ じゃあこれはどうです?」
「え―――」
「うーん それじゃあ…」
「…やっぱりドクロのがよかったと思うんですけどね――」
「そんなとんでもない」
「睡眠不足ですか? お疲れに見えますけど?」
「…いい加減自分を信じましょうよ
がんばって皆さんを救う論理を作り上げたんです あれは見事です!
私は信じてますよ!」
「はあ!?」
「…それでも
火澄さんを手放し 皆の前では胸を張って希望があると言い お兄さんに立ち向かうのはどうしてです?
何を信じてそこまで無理するんですか?」
「えっ」
「なっなんですか!? いい展開だったのに!」
「そんなっ ここまで来てまだ私の乙女心をもてあそぶなんてっ」
「…つけるんですか? ピアス」
「…鳴海さん?」
「?」
「…勝って 帰ってくるんですね?」
「…ええ それはもう!!」
「…これでもう 本当に終わりなんですね」
◆第七十五話『神の美しき世界』
「……これでもう 「結崎ひよの」を演じることはないでしょうね」
◆第七十六話『優しく、羽飾りを』
「…鳴海清隆氏に 勝ったんですね?」
「――すでにご存知のことと思いますが
私は鳴海清隆氏の依頼に基づき 氏の創作・設定によるキャラクター「結崎ひよの」を演じていました
当然「結崎ひよの」は私の本名ではありませんし 実年齢も十七歳ではありませんし 正規の手続きを経て月臣学園に入学したのでもありません
…ただ 言い訳をさせていただくなら
清隆氏から時折必要な情報を受けてはいたものの 関わる人間 生じる問題等 先の展開に関する詳細は教えられていませんでした
時に応じ 私個人の判断で 「鳴海歩」を清隆氏に立ち向かわせる支援を行いました
一昨日の夜鳴海清隆氏から別命を受けるまで 「結崎ひよの」があなたに最後にして最大の絶望を与えるものとは知らなかったのです
…そうは言っても
あなたに託されたピアスを氏に素直に渡したのですから あなたを裏切ったのに変わりはありませんが」
「クス・・ …それはまたひどいですね」
「…………なぜ鳴海清隆氏に勝てたんですか?
いったい何を支えに あなたはこの暗闇に立っているんです?」
「…それで何か得られましたか? 幸福になれましたか?」
「…………
あなたなら勝ってくださると信じたから こうやって嘘偽りなく話したいと思ったから 敢えて清隆氏にピアスを渡した
……と言ったら 信じてくださいますか?」
「はい それでこそ「鳴海さん」です」
「…けれど
これでお別れなんですね」
「あなたはこれからブレード・チルドレンの方々に――
どれほど絶望的でも運命は自分で選べるものだと示さねばなりません
その時私がそばにいてはお邪魔でしょうから」
「…実を言うと私もまた明日から長期の任務が入っていまして あなたにかまってられないんですよ
今度は海外で 何年拘束されるものやら」
「それはほら 企業秘密ですよ」
「…………」
「ぷ」
「かもしれませんね」
「…虫がいいかもしれませんけど
以前「結崎ひよの」にした「お願いをひとつかなえてやる」って権利 私が使ってもいいですか?」
「さよならの前に 一度握手を」
「では お元気で」
「!?」
「……はい?」
「……はい
必ず」
「・・・・・・・っく うっ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
◆最終話『Spiral 〜なるべくなら良き日々が多くありますよう〜』
「Fahren Sie mich bitte zu―――――」
「あっ すみません 久しぶりに日本に戻ったもので…」
「この住所の病院に行ってください」
「ええ 忙しくて忙しくて
今日もまた夕方には発たないといけないんですよ?」
「―――はい
あなたなんか だいっきらいです」
「…お久しぶりです 「鳴海さん」」
「(カチンッ)
何ですかその態度は! 感動的なお別れして二年ぶりの再会ですよ!?」
「……一応 お預かりしてたものをお返しに です」
「(うわっ この人 相変わらずの人でなしですよ!)」
「何やってるんです?」
「……ピアノ やめてなかったんですね」
「…そうですね 鳴海さんが「どうしても聴いてくれ」と頼むんでしたら」
◆コミックス第15巻カバー下
セリフなし
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